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日々技術が進化し、マシンの性能は上がり、環境がめまぐるしく変わるウェブの世界では、デザインスキルを独学で身に付けたデザイナーが多い。教育機関で教えられるのではなく、自らの吸収力が勝負の厳しい世界だが、達成感は大きい。1977年生まれのウェブデザイナー、安達真もそうしたデザイナーのひとりだ。
「常に少し上の到達点を目指して、毎日徹夜しながら死にそうになるほどやるとすごくスキルが上がる」と、その入れ込みようは怖いほど。
もともとは総合大学で広告論、マーケティングを専攻。その後、インテリアショップ、デザイン会社を経てフリーランスに。社会に出てから1年半ほどで自分のやりたいことがウェブデザインの世界にあることに気が付く。その決断は早かった。
かくも迷いなく、ひとりの青年を引きずり込んだウェブの魅力とは何なのか。安達はこう説明する。
「ウェブは反応が早いのがいいですね。もともとものづくりが好きでインテリアの業界に入りましたが、一つのものをつくるのに大勢の人がかかわって、長い時間がかかります。それに比べ、ウェブは自分の手のうちで完結できる世界観が気持ちいい。リアルタイムでつくって、リアルタイムで反応が来る。そのスピード感も楽しいんです」
2003年にミルクグラフィックスを設立。高度な技術とハイセンスなデザインが自然に融合している彼らのウェブサイトはクライアントからの評価も高い。現在は、3名のスタッフと共にウェブ構築からアートディレクションまで全般を手がけている。仕事は分業ではなく、スタッフとの協同体制が基本。新人でもアイデアはどんどん出してもらう。その体制は大企業との仕事でも変わらない。制作の前段階で、話し合ったり、サンプルを見せたりすることで到達イメージを共有してもらい、同じ方向を向いてもらうことが重要、という。
「最初に到達地点が決まっていると、つくっているときに迷いがありませんから」
語り口は穏やかだが、疾走し、力尽きるまでつくり込みたい。そんな情熱を強く感じさせるデザイナーだ。
あだちまこと
1977年新潟県生まれ。中央大学卒業後、インテリアショップとデザイン事務所を経て、03年からフリー。同年に「ミルクグラフィックス」を立ち上げ、ウェブサイトの構築からVIを含むアートディレクションまで、デザイン全般を手がける。これまでの仕事に「スペースシャワーTV」
「キヤノンEOS20周年記念サイト」など。
取材・文=渡部千春 ポートレート撮影=藤牧徹也
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※情報は2008年5月27日現在のものです。
※このページの情報は「デザインの現場」編集部の独自取材に基づき、掲載しています。無断引用・転載は固くお断りします。
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