特別賞

西村有未
《毛わら》

2011年 油彩、キャンバス

モチーフになっているのは落ち武者です。
印象派の画家モネの《積みわら》に着想し、
「希望と空しさの自己再生」をテーマに作品を
制作しました。

一次審査通貨作品

GAJHABA
《RYOMA SAKAMOTO》

2011年
ラッカースプレー、ボール紙、木製ボード
http://gajhaba.blog130.fc2.com

塚本智也
《Reflection》
 
2007年
アクリル、紙
http://www.tomoya-tsukamoto.com

mr.Papriko
《PIMON - Liquid Colorio》 


アクリル、キャンバス
http://papriko.com/

metalman
《明日、あなたはここにいない》
 
2011年
写真パネル

吉村宗浩
《バケツと長靴》

2010年
油彩、キャンバス
http://munehiro-yoshimura.jimdo.com

渡辺香代子
《My daughter》
 
2010年
油彩、パネル、キャンバス
http://www.ab.auone-net.jp/~watanabe

審査員による講評

『美術手帖』編集長 岩渕貞哉

1次審査を通過した7作品は、バラエティに富んでいて選びがいがあった。なかでも、西村さんの作品は、ユニークなモチーフと様々なテクスチャー、色遣いを1枚の画面に統合する力を感じた。周囲の白い部分も描き込んであると、もっと良かったと思う。審査を通して感じたのは、規定のサイズよりだいぶ小さい作品が多く、どうしても習作のように見えてしまうこと。また、応募作品よりも、ポートフォリオの中に見てみたい作品がある作家が複数いた。審査のために1点を選ぶのは難しいと思うが、セレクションにも最善を尽くしてほしい。次のコンペに期待したい。

東京都現代美術館 学芸員 森山朋絵

西村さんの作品のディテールを見ると、実は毛穴のテクスチャーが立体的だったり、瞳の描写がどこか空気遠近法のような効果で、レイヤー的な空間把握があって興味深い。作風の安定した渡辺香代子さんの作品にも魅かれたが、よりポテンシャルを感じさせる点で西村さんを特別賞に選出した。他に、国際コンペでは常に日本の作品に対して問われる社会的メッセージを打ち出そうと試みる作品もあったが、既存の型を借りるならそれを破る意欲もさらに必要である。平面作品限定ながら2次元の枠を飛び出すような、従来の領域を超える作品の登場を待ちたい。グランプリはまだ空席なので、今後も新しい才能の出現が楽しみだ。